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藤田嗣治の小宇宙~私のアトリエへようこそ~ 秋田県立美術館 [美術館(の空間)が好き]

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藤田嗣治の日本のアトリエに注目して紹介する展示会。アトリエには平野家の米蔵も含んでます。
(秋田の行事という大壁画を描いたのが平野家の米蔵)。

順路は「秋田の行事」展示室から。
米蔵で制作中の「秋田の行事」をバックにした写真が数点。平野政吉氏、藤田嗣治氏は当然として、
君代夫人も写ってました。秋田に来てたんだ、とビックリ。

県立美術館が所蔵している絵は何度か見ていますが、映画の後で見るとまた違います。
あの時のかなぁ、とか、あの後で描いたんだなぁ、とか。
県立美術館は映画に出てこなかった4番目の奥さん、マドレーヌさんが多いかと。

アトリエ再現と言うことで、目黒区美術館から藤田使用のトランク、
土門拳記念館から、アトリエ及び藤田を撮影した写真を借りてきてます。
その写真に写っていた制作中の絵がチケットにある「優美神」(聖徳大学川並記念図書館) 
こちらも展示されています。他に、絵では残っていない最初の奥さんとの写真とかも。

面白いな、と思ったのがトピックコーナー「藤田嗣治と東郷青児」。
とある画廊で同じ女性をスケッチした物が並べられていました。女性の写真も。
東郷青児はやはり東郷青児の女性に、藤田は割とリアル。

それと映画の中に登場した蚤の市で売られていたドールハウスも展示されていました。

映画を見てから鑑賞したお陰でより楽しめました。
さらに、映画をみればもっと楽しめるかも。

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美術館のカフェでコーヒーセット。榮太郎さんの米粉ロールケーキ。 

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岡田謙三-色彩・形・マチエール- 秋田市立千秋美術館 [美術館(の空間)が好き]

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千秋美術館の常設展です。=所蔵品+α。岡田謙三氏の作品をたくさん所蔵しているのですが、
きみ夫人からの寄贈品が大半です。秋田市に藤田嗣治があるのなら、ということで寄贈された
そうで、藤田嗣治氏とはとても縁があります。
岡田謙三氏は1924年から3年間パリに渡っており藤田嗣治氏と交流があったそうです。

さて、岡田謙三氏と言えば抽象画、なわけですが今回は初期のころの具象画もたくさん
展示されていました。私、岡田氏の具象画が好きです。パリ時代には向こうで賞も受けた
ようですが、日本には持ち帰ってないとか。

藤田の勧めで満州に渡って描いたものや、藤田の戦争画に影響を受けて描いた群像画があり、
その群像画に対する藤田からの手紙も展示されていました。

千秋美術館で一番有名かもしれない「踊り子」。具象画から抽象画への移行期でしょうか、
輪郭線だけで表現された4人の人物、見慣れてるせいか一番好きですw。

抽象画の方は、正直分からないのですがそれでも見る場所によって印象が違ったり、白にも
いろいろあるんだな、とか自分なりに鑑賞。

デザイン的な仕事や水彩画もあり、また違った岡田謙三氏を楽しめました。
岩田屋(福岡市)のレリーフ(写真)と紙袋もありました。紙袋、現役!

そして今回の目玉?(藤田ファン的にw)、初公開の映像がロビーに。
岡田謙三夫妻が35年ぶりにパリの藤田嗣治夫妻を訪問した際の8ミリフィルム。
撮影は多分岡田謙三氏。初めて動画撮影する人が陥るキョロキョロした絵ですが、
当時のパリ、藤田嗣治氏、君代夫人、岡田謙三氏、きみ夫人が映ってる貴重な映像でした。

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映画「FOUJITA」からの自分的「藤田嗣治」祭り [美術館(の空間)が好き]

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公開から遅れること数カ月、秋田市のルミエール秋田で
「FOUJITA-フジタ-」の上映が始まりました。

嫁さんから、県立美術館と千秋美術館の展示も藤田嗣治絡みで
良かったと聞いたので、まとめて堪能することに。

映画は上映初回。なんとw、ルミエールの社長からご挨拶が。
盛岡からいらしたのかぁ。何かお得な気持ちww。
小栗康平監督と同い年とか、松竹に勤めていたとか、面白い。

映画は、2番目の奥さんと別れて3番目の奥さんと暮らしたあたりの
乱痴気騒ぎのパリから、戦争画を描いている5番目の奥さん(日本人)
との日本での話へ。唐突な感じがしました。が、終わった後の監督挨拶
によるとあえてストーリーを追わないように作ったみたいです。
でも、藤田嗣治の来歴等知ってた方がより楽しめるかと。

映像は絵画的というか、全体に暗い画面が多くて、映画館の暗闇でこそ
見たい、見られて良かったと思いました。前半、パリでの伏線を後半の
日本で回収しているのを見つけて楽しんだり、ラストにフジタの眠る
教会にフジタが描いた壁画をじっくり映しているのを堪能したり、
絵画鑑賞のよう。

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映画が終わった後に小栗康平監督の挨拶と質疑応答。
司会は、FM秋田の村井アナウンサー。

質問した方々は3人。皆さんレベル高い。そのお陰で興味深い話を伺えました。
いくつかを。
・藤田の絵を貶めないような映像を作った。
・映画にも静物画的な力があるはず。
・物語を追わないようにした。藤田のエピソードを集めれば波乱万丈な物語は
 できるが、絵に負けない映画を作るためにそうはしなかった。
のようなことを。

他にもいろいろありましたが、私の文章力では違うものになりそう(汗。

素晴らしい時間を過ごした感動を引き摺って、この後、藤田嗣治に関わる展示をしている、
千秋美術館「岡田謙三-色彩・形・マチエール-」、
秋田県立美術館「藤田嗣治の小宇宙~私のアトリエへようこそ~」
を巡ったのでした。


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