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壁画≪秋田の行事≫からのメッセージ -藤田嗣治の1930年代- 秋田県立美術館 [美術館(の空間)が好き]

壁画≪秋田の行事≫からのメッセージ -藤田嗣治の1930年代- 秋田県立美術館

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図録2,000円 高階秀爾氏曰く「良い図録が出来ました」。私にも分かる良さです。

新しい美術館に藤田嗣治氏の大壁画「秋田の行事」が収まったので拝見に。

以下(毎度のw)自分メモ的感想。

第Ⅰ章 藤田嗣治と平野政吉(1F 県民ギャラリー)
・藤田が壁画を描いた蔵の再現あり。当時の写真、蔵の模型、実物大一部模型
・平野政吉が作ろうとした美術館の図面(昨年発見されたもの)
・基礎工事まで行ったが、戦時下の鉄材不足で中止。
・全長60m、鉄骨造り、屋根はガラス張りの建物になる予定だった。
・今あったら素晴らしい美術館だったろうな。
・秋田県立博物館の協力による、藍染めの絞り・絣、縞木綿の展示あり。
・大壁画の着物は専門家が見ればどこ産かも分かる精細さ。
・一つ一つ模様が違う。何年も着れば藍が緑がかるのも表現している

第Ⅱ章 「素晴らしき乳白色」から色彩の時代へ
    -1930年代における技法の変化-(1F 県民ギャラリー)
・乳白色も変化している

第Ⅲ章 《秋田の行事》と《大地》
    -ラテン・アメリカから日本へ-(2F 藤田嗣治大壁画ギャラリー) 
・展示室の奥行きが前より短くなっている。3Fから見ると近い。
・対面にブラジル珈琲販売普及所のために描いた「大地」が、
 見上げると3Fに写真で実物大で再現した「花鳥図」が。藤田の壁画堪能。
・「北平の力士」、前より当たる光が抑えられてるような?迫力無い。もっと光をw
・大壁画、両端は直線をモチーフに、中央は円をモチーフに描かれている。
・場面の切り替え点に黒いコート?の人物。
・左端から順序に描き、下書きは無かったとのこと。練られた構図、ホントに凄すぎ。


第Ⅳ章 藤田嗣治の1930年代
    -裸婦像・画室 ・パリへの郷愁-(3F ギャラリー1・2)
・日本で亡くなった4番目の奥さん、マドレーヌの鎮魂のために平野氏が美術館を構想。
・そのために「眠れる女」(マドレーヌ)ほかが秋田へ。(藤田氏が自ら運んだ)
・パリに戻った後もマドレーヌを描いている。「一九〇〇年」「オペラ座の夢」
・1900年オペラ座へ向かう馬車。乗っている婦人二人はマドレーヌ。
・マドレーヌの夢だったオペラ座。「オペラ座の夢」以降、マドレーヌは描かなくなった。
・マドレーヌをパリに連れ帰り、夢の舞台に立たせたから??
・夢4部作の内、3作品が。初めてとのこと。(もう1つは他の展示会とのこと)
・「メキシコに於けるマドレーヌ」(京都国立近代美術館)も。
・初めて見る藤田作品に大満足

以上、私が感じた、そう解釈した、メモです。

ひととおり見た後、ギャラリートークがあるとの放送。もちろん参加。
原田学芸員さんによる解説ツアー。より一層楽しめました。

帰りに図録を購入。展示している絵の写真と解説のみならず、
錚々たるメンバーによる論文付き。凄く楽しめます。

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幻の美術館に関する論文から。
こんなガラス屋根の美術館、見たかったですねぇ。


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